味処 喜作/あじどころ きさく(那覇市前島)
沖縄の地図を広げ、本島の東400キロメートル先を見ると、3つの大東島があるのに気づきます。
ある地図では、これらの島が遠すぎるため別枠で表示されているかもしれません。
北から順に、北大東島、南大東島、そして無人島の沖大東島となり、この地域ならではの食があります。
例えば南大東島のホームページを見ると大東寿司、大東そば、大東ようかん、やしの塩辛、シージャーキーなど珍しいものが見つかります。
大東寿司は新鮮な魚(サワラやマグロ)をしょうゆ系の独特のタレに漬け込んだお寿司で、最近では那覇の空港でもお弁当販売しているほど人気です。大東そばは、南大東島周辺の海水を使って作られる、太くコシの強い弾力性のある麺が特徴の沖縄そばです。
沖縄リピーターの方はぜひ挑戦してみてください。
さて、これらを楽しむには南大東島に行けばベストでしょうが、実は那覇でも楽しむことができるのです。
今回紹介しますのは、那覇市前島にある、味所喜作さん。
南大東島の大東寿司の有名店、割烹喜作るの親戚の方が経営するお店で、ここでも本場に負けないおいしい大東寿司がいただけます。(ちなみに大東そばは、そのまんまの「大東そば」という名前のそば屋さんで楽しめます)
場所はとまりんの近く、ゆいれーるでは美栄橋駅で降りて歩いて6,7分という位置です。
国際通りからは少し歩きますね。このエリア、観光客は少なく、何気に名店が多いような気がします。
さて、お待たせしました。味処喜作で食べたものを紹介しましょう。
まずは大東寿司!これを食べないと始まりません!
沖縄でおすしや刺身であまり良い思いでが少ないように思うkanjimanですが(笑)、これはうまい!!!
魚の甘みと、しっとりとした醤油の香りと、それらを引き締める酢飯の香り!
食事としても、つまみとしても、〆としても、シメたはずのあとの〆の〆としてもうまい!
通常の沖縄料理も充実しています。下記はドゥル天。これも外はカリカリなかはホクホクでなかなかのものでした。
そしてそして、このお店を語るには避けて通れないのが、ナワキリ&インガンダルマ!
なんじゃそりゃ?と思うでしょうが、これ、南大東島での名物のゲキウマ深海魚ちゃんなのです。
これらの呼び方はこの地方の方言なのですが、生物学的には以下になります。
★ナワキリ
クロタチカマス科クロシビカマス属クロシビカマス
★インガンダルマ(以下どちらもこう呼ぶ)
クロタチカマス科アブラソコムツ属アブラソコムツ、
およびクロタチカマス科バラムツ属バラムツ
そんな堅い話は良いというアナタ!下記を実際にごらんあれ。これが隠れメニューのインガンダルマの炙りです。
見てください、この脂のノリノリなこと!!!口の中で弾む弾む!ジュウーッともちっと、ギュッギュっと!こりゃ絶品!ほんとーーーーにうまい!!!!
しかし!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
このインガンダルマ、実は禁断の魚なのです!(以下、BGM禁じられた遊びで)
なんと、インガンダルマの持つ脂は「人間には吸収できない脂質」とのこと!
つまりつまり、食べ過ぎた人は、次の日、おしりから、これらの脂が、あなたが望もうが望まなかろうが、あなたの意思と関係なく、だらだらと出てきてしまうということなのです。
よって、これ食べる方は、紙おむつが必須だとか。。。
ちなみに、この話、東京へ帰ってきてから知りました。
私は写真の魚、ほとんど一人で食べました。テヘ。
でも、大丈夫でした〜。気づかなかっただけかもしれませんが。(笑)
ということで、大トロのさらに上を行く脂の乗りを楽しみたい方もほどほどに、もしくは紙おむつのご用意を!
もうひとうのナワキリは、これは大東島の高級魚!脂の乗りもよく、煮ても焼いても刺身でもおいしいとのこと。これらは直接定員の方にきいてみてくださいね。
お席はカウンターと座敷とあります。カウンターなら大将らとの会話も楽しんで!
お店は毎晩、地元の通なお客様で混んでいますので必ず予約してから出かけましょう!
なお、那覇空港で購入できるお弁当の大東寿司はここのお店の寿司ですよー。
沖縄県那覇市前島2-18-6
098-861-5501
休 日曜
最後に一言!
インガンダルマの意味は、、、、「犬がダレル」だそうです。
うーん、意味深!?
- 投稿者 kanjiman