若松公設市場(那覇 若狭)
ゆいれーる美栄橋駅から、国際通りと逆側に、川に沿って400m位歩くと若松団地が見えてきます。この若松団地の1階が、本ページで紹介する若松公設市場になります。
戦後の混乱の中、自然発生した闇市に対して公的な管理をする目的で設立されたのが公設市場です。日用商品を公正な価格で販売する公認の市場となりますが、那覇では有名な牧志公設市場をはじめとし、様々な地に公設市場がありました。
ここ若松公設市場は、昭和42年からあり、2階以上が市営住宅になっており、まさに庶民の生活と一体になって歩んできた市場です。全盛期には相当の活気があったようですが、今はそれほどの活気は無く、それでもいくらかのお店が現役でがんばっている状況です。
市場に入って感じる空気は、2011年の解体予定に向け、静かに、しかし、何かを語るような雰囲気を醸し出しています。
牧志公設市場とは異なり、まったく観光化されていない市場のため、派手さはありませんがありのままの沖縄の生活と文化を体験できる貴重な施設だと言えます。
現役のお店を少しピックアップしますと、一杯200円の沖縄そばを出す「若松そば(正式名称不明)」、かぼちゃのサーターアンダギーで有名な「かめてんぷら屋」、こだわりの肉を提供する「肉のふくはら」などがあります。
なお、若狭にあるせいか、若狭公設市場という名前で勘違いしている方もおられるようです。私もその一人でした。(笑)
- 投稿者 kanjiman